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「幸田文の箪笥の引き出し」青木玉著



幸田文の箪笥の引き出し



何度も読み返したい本。




着物を愛し、さっそうと粋に着こなした幸田文―。
残された着物の、一枚一枚に込められたさまざまな想いを、
娘の目からたどるとき、
在りし日の母の姿はあざやかによみがえる。
四季の移り変わりを織り込みながら、
祝い事などの場の雰囲気に合わせて、
みごとに「装い」を調えた幸田文の、
独自の美意識、そして当時の日本人が共有していた生活感を、
愛用の着物の写真とともに伝える。
                 (アマゾンより)




「あんたの付き合いに母さんも着物をこしらえようと思うの、どう?」
これには気安く賛成した。
「いいわね、お揃いにしよう」
「お揃いにしたら母さんの方が恰好よく着るよ、いい」
「あ、それ困る」



なんてかっこいい母さんだ。


「嫁さんの親は黒の留袖にするのが決りだけど、
黒はなんだか着たくない。
向こうのお母さんに許して頂いて、
ちょっと外して紫にしよう」
と色見本の代わりに紫の古裂を紺屋に出した。



著者の結婚式に幸田文が調えた紫の色留袖の写真がのっているのだが
上品でとてもきれいな紫。


・・・親族の席は遠い、
テーブルに着くと男の礼服も女の黒留袖も、
とかく沈んで喪服に似る。
隅の一点に紫がある、
ああ母さんはこれを考えて着物を作ったかと悟った。
「私はここに居るよ」と。



土門拳や木村伊兵衛が撮影した幸田文の写真。
戦禍を逃れた着物の写真。

帯締めを帯の3分の1くらいのところで結び
結び目は真ん中よりちょっとひだり。
幸田文のそんな写真が何枚かあった。
きれいに着付けた着物でなく
自分の着方で着る着物が
わたしは好きだと思った。



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